2012年10月4日木曜日

PTEN

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMe1208934

Cowden syndromemultiple hamartomas, high risk of a number of a cancerを特徴とする。
(乳癌発症リスク2550%)
PTENgermline mutationが原因。PTENの機能不全は多くの癌で起っていて、新たな治療のターゲットとして注目されている。
PTENPI3K pathwayregulateして、tumor-suppressive effectを発揮している。PI3Kが活性化されると下流のPIP3が形成されるが、PTENPIP3を脱リン酸化して不活性型のPIP2に変える。なのでPTENがないと、cell growth, survivalの方向に働くし、insulinmetabolic effectを増やしたりする。

Palらの今回の報告。
Cowden syndrome患者でインスリン感受性が増強し、糖負荷試験中もインスリンレベルが低い。しかし血清脂質レベルはインスリン感受性増強に関係しない。Cペプチドの測定からは良好な膵内分泌能が示されている。
研究に参加したCowden syndrome患者はadipose tissueにのみPTEN mRNAの欠損をみた。Skeletal muscle tissue には欠損がなかった。またインスリン感受性が高いのにも関わらずBMIと体脂肪率が高く、adiponectinは低い。通常、血清adiponectin levelはインスリン感受性と正の相関をして、インスリン抵抗性のある肥満患者では低い。
PTEN activityを高めるアプローチがインスリン感受性を下げて、type2DMを増やさないか、今後の検討を要する。