Cowden syndromeはmultiple hamartomas, high risk of a number of a cancerを特徴とする。
(乳癌発症リスク25~50%)
PTENのgermline mutationが原因。PTENの機能不全は多くの癌で起っていて、新たな治療のターゲットとして注目されている。PTENはPI3K pathwayをregulateして、tumor-suppressive effectを発揮している。PI3Kが活性化されると下流のPIP3が形成されるが、PTENはPIP3を脱リン酸化して不活性型のPIP2に変える。なのでPTENがないと、cell growth, survivalの方向に働くし、insulinのmetabolic effectを増やしたりする。
Palらの今回の報告。
Cowden syndrome患者でインスリン感受性が増強し、糖負荷試験中もインスリンレベルが低い。しかし血清脂質レベルはインスリン感受性増強に関係しない。Cペプチドの測定からは良好な膵内分泌能が示されている。研究に参加したCowden syndrome患者はadipose tissueにのみPTEN mRNAの欠損をみた。Skeletal muscle tissue には欠損がなかった。またインスリン感受性が高いのにも関わらずBMIと体脂肪率が高く、adiponectinは低い。通常、血清adiponectin levelはインスリン感受性と正の相関をして、インスリン抵抗性のある肥満患者では低い。
PTEN activityを高めるアプローチがインスリン感受性を下げて、type2DMを増やさないか、今後の検討を要する。