症例 70代女性。 CTで偶然左乳房腫瘤を指摘された。生検でDiabetic Mastopathyと診断。
#臨床像
・糖尿病がある。
・palpable, firm-to-hard tumor
・マンモグラフィー所見: FADや時に構築の乱れを呈すことがある。
・超音波所見: 限局的な乳腺組織の低エコー像。境界は不明瞭なことが多い。基本的に前・後方境界線の断裂は認めない。硬癌や浸潤性小葉癌との鑑別が重要。
・細胞診でなく生検で確認する必要あり。
#病理組織像
・高度の線維化
・小葉・乳管・血管周囲のリンパ球浸潤
・筋線維芽細胞の出現 など
#乳癌取り扱い規約内の乳腺線維症(Fibrous Disease)の中に含まれる。
#治療と予後
・基本的に経過観察。
・癌へ進展したというエビデンスはない。