11月10日(土)午後からポートアイランド内の兵庫医療大学オクタホールにて
上記のセミナーが開催されました。
今回のセミナーでは『術後初期治療とアドヒアランス』 という大きなテーマがありました。
アドヒアランス・・初めて聞かれる方も多いかと思います。
【アドヒアランス】
患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること
(日本薬学会より)
・がん患者にとって自己管理の目標は「再発しないこと」「生きること」
・再発患者にとっては治療の継続が生存の可能性を高める一つの手段
患者にとってアドヒアランスはよりよい生活を送るために不可欠であり、
私たち医療者は、患者のアドヒアランス向上につながるセルフケア支援を行う役割を担っています。
特に、乳癌領域では、治療が長期にわたりそして、乳癌のサブタイプにより1人1人の治療が異なる場合も多くあります。
私たちは患者に見合った治療戦略を考え、患者に分かりやすい説明や情報提供を行うこと そして 患者自身が納得した治療を行えるように支援していくことが必要であるということを再確認しました。
話はそれますが、10月20日には神戸新聞松方ホールで
ピンクリボンシンポジウム2012が開催されました。
そこでは、甲南病院の宮下先生、京都大学准教授の佐治先生が 乳癌検診の話や、乳癌の新しい治療薬について講演をされました。
一般市民、患者さんもこのような講演を聞いて、治療についてや新薬について勉強しているのだなと改めて驚きました。
私たちも 患者さんによい情報が提供できるように 日々勉強中です!
また、治療における副作用出現に対してはリスクを吟味してアドバイスが行えるよう、チームで関わっていく必要があると感じました。
セミナーでは当院がん専門薬剤師の北田徳昭さんが ミニレクチャーとパネリストとして講演してくださいました。
当院の化学療法に関しては 腫瘍内科医、専門の薬剤師、がん化学療法認定看護師 など専門分野のスタッフが揃っており、人的環境に恵まれていると思います。
また、当院では週1回、乳腺外科と外来化学療法センターでモーニングカンファレンスを行い化学療法中の患者の情報交換や、勉強会を行っています。
今後も乳腺外科の患者さんが 「ここで治療をうけてよかった!」と思える治療環境を提供できるように このブログのサブタイトルにもありますように~最高のチーム医療~をめざしていきたいなぁと思っています。
とはいえ、ブログを書いている当の本人は、只今育児休暇中で 乳腺外来から離れています。
復帰の際は みなさんのお力になれるよう休暇中はしっかり充電しておきます。
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