2012年11月13日火曜日

第10回兵庫乳癌薬物療法研究会


 ①相原智彦先生講演
「真のエンドポイントでエビデンスを洗い直す」
・PFSがOSのサロゲートになるかどうか? 大腸癌ではサロゲートになりうるが、乳癌では??
・臨床試験の結果の解釈について・・・・それぞれの立場(研究者、企業、患者、臨床医など)でプレゼンの内容が違うので、解釈に注意が必要。
・術前化学療法における、pCRの意味・・・・pCRは予後因子だが、pCR rateが高い治療が標準治療になりえるかどうかは別。FDAのaccelerated approval はただの仮免許。その後の、予後や副作用の結果が出て、初めて標準となりえるかどうか分かる。承認取り消しも十分あり得る。
・primary endpointのPFSよりsecondary endpointのOSの方が重要。

②渡辺亨先生講演
「乳癌診療2013年の方向性を考える」
・gene profileを用いた、個別化治療のお話。
・St. Gallen2013のQuestionのお話。(2012とあまり変わらなさそう・・・と)
 
余談・・・・
 BOLERO-2ではOSに差が出なかったらしい・・(SABCS2012で発表される?)
FNマネジメントについて
 まず乳癌化学療法でG-CSFは使わない。予防的抗菌薬も1コース目から使うことはしない。患者さんを真摯に診て、肌つやを見れば必要かどうか分かる。
— 場所: 生田神社会館