2012年7月8日日曜日

Surgical Margins in Lumpectomy for Breast Cancer — Bigger Is Not Better

NEJMより、局所治療もbiologyが重要であるという投稿。
Surgical Margins in Lumpectomy for Breast Cancer — Bigger Is Not Better
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsb1202521?query=TOC

・乳房温存術のエビデンスが出てから20年以上経つが、適切なマージンについては今だ決まったものがなく、20-30%がreexcisionを受けている。
・実際はマージンnegativeだが、’close’ということで、よりwide clear marginを得る目的のreexcisionが約半分ある。
・様々な臨床試験があるにもかかわらず、適切なマージンがどれくらいか(1mm ?, 2mm ?, 5mm?)不明。
・ベストマージンを考えた時、negative marginとは、癌遺残が全くないことを意味するのではなく、RTでコントロールしうるだけのものより、遺残が少ないことを意味する。
・昔と比べて、局所再発率は下がっているが、それは全身療法によるところが大きい。
・biologyも局所再発には重要で、特にTNBCは局所再発が多い。
・その他、MRIやZ0011試験についての考察。



→まとめとして、wider marginがlocal recurrenceを減らすエビデンスはない。それよりもbiologyと全身療法の方がlocal controlに与える影響が大きい。マージン〇〇mm以内でないといけないという考えをなくせば、再切除率が減ると結ばれていた。