科学的根拠とは、「偶然」とか「ひいき目(バイアス)」を極力除いた臨床試験によって示された「真実」のことをいいます。
例えば、「乳癌にAという薬とBという薬のどちらが効くか?」を証明するために、「偶然・ひいき目」を排除した臨床試験がランダム化比較試験です。
例えば、5人のうちAの方が効いた人が2人、Bの方が効いた人が3人だった場合、Bの方が有効と言えるでしょうか?
しかし、5000人のうち、Aの方が2000人、Bの方が3000人なら、Bの方がなんとなく効きそうですね。
そうです、臨床試験で有効性を証明するためには多くの患者さんの協力と、それを科学的に証明する統計学という手法が必要になってきます。
ノルバデックスなどの術後補助療法のお薬はランダム化試験で有効性が示されていますし、乳房部分切除術+放射線治療と乳房切除術もランダム化試験で生存率の同等性が示されています。