ポートピアホテルでHyogo Breast Cancer Academiaが開催されました。県立がんセンター高尾先生、兵庫医大 三好先生の司会で、我々のグループはBOLERO-2について議論しました。
BOLERO-2試験
内分泌療法抵抗性には、mammalian target of rapamycin
(mTOR)の細胞内シグナル活性化が関係している。mTOR阻害剤+内分泌療法の効果をみたP-3試験。
対象:ホルモン陽性の進行再発乳癌。前治療にnon-steroidal AIが投与されている。
標準治療をsteroidal AI(エキセメスタン)として、エキセメスタン+エベロリムスとの比較試験。
エキセメスタン+エベロリムス vs エキセメスタン+プラセボを2:1でランダムに割り付けた。
プライマリーエンドポイント:PFS
セカンダリーエンドポイント:OS,ORR,CBR,QOL
結果:年齢の中央値62歳
56%に内蔵転移、84%が過去の内分泌療法に感受性を示した。
タモキシフェンが48%、フルベストラント16%、化学療法68%に投与されている。
中間解析のcentral analysisでエベロリムス群のPFSが10.6カ月、プラセボ群で4.1カ月
HR 0.36 , 95%CI 0.27-0.47, P<0.0001
エベロリムス群のGrade3-4の副作用:stomatitis 8%, anemia 6%, dyspnea 4%, hyperglycemia 4%, fatigue 4%,
pneumonitis 3%など